〜概要〜
「さとのそら」は「農林61号」の欠点である熟期が遅い、稈が長く倒状しやすい、コムギ縞萎縮病に弱いなどの特性が改善された品種です。「農林61号」と同じ通常アミロース含量の日本めん用品種で、原麦品質、加工適性も良好です。
〜留意点〜
1、赤かび病抵抗性は「農林61号」と同等であるため、適期防除を必ず行ってください。
2、穂発芽性は難ですが、刈り遅れによる品質低下を避けるため、適期収穫を行ってください。
3、播種適期は11月上旬です。遅蒔きは減収しやすいので、遅くとも11月中旬までに播種しましょう。
〜主な特長〜
「農林61号」に比べて以下の特徴があります。
●播性程度がIVであり、茎立ちが遅く凍霜害(幼穂凍死)を受けにくいです。
●稈長は10cm程度短く、耐倒伏性に優れ、やや多収の早生です。
●コムギ縞萎縮病・うどんこ病・赤さび病に強く、赤かび病抵抗性は同等です。
●製粉適性は同程度〜やや優れており、うどん加工適性は同程度であす。
〜播種量・施肥量〜
播種量は6〜8kg/10a、播種深は2〜3cm、基肥は窒素:リン酸:加里=6〜8:15:12kg/10a