トルコ発のニッチフレグランスブランド、ニシャネはマート・グゼルとムラット・カトランの2人により2012年にイスタンブールにて設立されました。
ニッチフレグランスとはマーケティングや広告などを一切気にせず、才能のある作り手がその個性や独自性を追求して作った非常に稀少性の高い香水を指します。
高純度の最高級エッセンスを使用し、一切の妥協を許さないため、大量生産ができません。

設立にあたり、香水のバックグラウンドを何も持たない2人が気鋭な最強の調香師、ジョージ リーとタッグを組み僅か3年で世界的ブランドに成長しました。
“シンボル”を意味するニシャネは香りが纏う人のシンボルとなり、誰かに伝えたくなる香りになるようにとの願いが込められています。
ブランドの精神は、詩人ルーミーの言葉である「自分の神話を作っていこう」にあるのも素敵です。

香水全ての特徴が西洋と東洋が結び付くイスタンブールの個性的な土地柄を生かし調香された事です。
そしてニシャネの香水全般に共通するのは持続性の高さです。
ひとつのフレグランスに対して75％～80％の天然香料を使用し、アルコールに溶かした香料の割合が通常パルファムで15〜25%、オードパルファムで10～15％ 、オード・トワレで5～10％ であるのに対し30％強のエキストレドパルファムという高濃度に贅沢に調香されているところにあります。

2016年にルーミーコレクションの１つとして誕生したのがこちらです。
イスラム神秘主義の詩人ルーミーの「私は口を閉ざし100種類の沈黙であなたに話し掛けた」という詩の一節にインスパイアされ、パリをイメージして紡ぎだされました。
香りという言葉で語りかける沈黙の香り、香りだけでも想いは伝わるとのメッセージが込められています。
調香師は明かされていませんがバニラをベースにクリーミーなチュベローズ、オレンジブロッサム等のフローラル調をトップにピーチの瑞々しさが加わりやがてアイリスやジャスミンの香りへシフトします。
トップからラストまでの香りの変遷が十分に楽しめる香水です。
こちらは香水ショップにて1月に購入したうちの1本です。
ボトル1.3mlに対し実量1mlが充填されております。
自宅の冷暗所にて保管しておりますが、あくまでも個人保管です。
その辺を気にされない方にご興味をお持ち頂けると嬉しいです。

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