創始者ベン・ゴーラムのルーツ(インドとカナダのミックス)とそれぞれのストーリーが大変魅力的で新商品が出るたびにワクワクするブランドです。
BYREDOは古い英語の「by redolence」に由来し、「香りが思い起こす」という意味があります。
どの香水にも「香り」と「思い出」はセットなのです。
記憶と想像の世界が全ての香りのコンセプトになっています。
それは氏のルーツがインドにある事、お香や香辛料等が身近にあった事、幼少よりスウェーデン、NY、トロントといった多文化の中で過ごした背景、美大出身で香水についての教育を受けずに業界に入った事で自由でアーティスティックで個性的な香りに行き着いたのかと感じます。
氏のキャリアもユニークで、ブランド設立前はバスケットボール選手でした。リタイヤ後にスクールでペインティングや彫刻を専攻しますが、卒業する頃、2人の調香師に出会い、香水という「見えないアート」に衝撃を受け、ある記憶を香りに変換するプロジェクトを始めたのが、BYREDOの土台となっています。2007年の設立からわずかで世界的ブランドに成長したのは斬新で奇抜、型にはまらないユニークさ所以かもしれません。
2017年にバレード(BYREDO)からバイレード(BYREDO)に変更した事も氏の拘りとブランドへの尊厳、愛情、未来への希望を感じます。

こちらは2008年に発売された「PULP」という作品です。
パルプとは「熟れた果実」という意味を持ち、トップからラストまでとにかくジューシーな香りです。
熟れに熟れた果汁たっぷり、かぶりついたら果汁が手から溢れてしまいそうな、そんな濃厚な果実を閉じ込めたような香りが広がります。
トップはブラックカラント、アップル、ベルガモット、フィグ、ラストはシダーウッド、クチナシ、ピーチブロッサムと変遷します。シダーウッドが全体を引き締めて、セクシーさがより際立ちます。
スウェーデンと異国がミックスしたフルーツバスケットのようなイメージというのも深く肯けます。

香水ショップにて12月末に購入したうちの1本です。

ボトル1.3mlに対し実量1mlが充填されております。
自宅の冷暗所にて保管しておりますが、あくまでも個人保管です。
その辺を気にされない方にご興味をお持ち頂けると嬉しいです。

お値引きNG

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